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ビットコインのポートフォリオの割合はどうする?比率の目安や決め方を徹底解説

NISAや株式投資を始めたものの、「ビットコインはポートフォリオの何%が適切なのか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

多すぎればリスクが高まり、少なすぎれば保有する意味が薄れる

そのバランスをどう考えるかが、ポートフォリオを組む上での大切です。

本記事では、FP2級を保有する筆者が、ビットコインの保有比率の考え方を具体的なステップで解説します。

そもそも「ポートフォリオ」とは何か

ポートフォリオとは、保有する資産の組み合わせと、それぞれの比率のことです。

株式や債券、現金、暗号資産など、複数の資産をどのような割合で持つかを設計したものを指します。

目的は、リスクとリターンのバランスを自分の状況に合わせて整えることです。

「卵を一つのカゴに盛るな」という格言の通り、一つの資産に集中すると、その資産が下落した際に資産全体が大きなダメージを受けてしまいます。

複数の資産に分散することで、特定の資産が値下がりしても他でカバーしやすくなるのです。

なお、日銀の資金循環統計によると、日本の家計金融資産に占める株式・投資信託の割合は約21%です。金融庁のデータによると、日本人の安全資産と投資資産の比率はおよそ5対1です。

ポートフォリオを組んだ後は定期的に比率を確認し、目標から大きくずれた場合はリバランスで調整しましょう。

ビットコインをポートフォリオに加えるメリット

ビットコインをポートフォリオに加えることで、資産全体のリスク分散とリターン改善の両方が期待できます

具体的な効果を見ていきましょう。

株式・債券・金との相関が低く分散効果を発揮する

ビットコインは、株式や債券・金といった伝統的資産との値動きの連動性が低い資産です。

相関が低いとは、「ある資産が下がっても、別の資産は下がりにくい」という関係を指します。

世界最大の資産運用会社ブラックロックは、公式レポートの中でビットコインを「ユニークな分散投資手段」と位置づけています。

株式や債券とは異なる独自の値動きをするため、ポートフォリオに加えることで分散効果が期待できるからです

少量の組み入れでもシャープレシオの改善が見込める

ビットコインは価格変動が大きい資産ですが、少量であればポートフォリオ全体の変動幅をほぼ維持しながら、リターンの改善が期待できます。

シャープレシオとは、リスク1単位あたりどれだけのリターンを得られるかを示す指標で、数値が高いほど効率よく運用できている状態を意味します

ブラックロックは2024年12月の公式レポートで、ポートフォリオへのビットコイン組み入れ比率として1〜2%を妥当な範囲と示しました。

また、大和総研の分析でも、2%程度の組み入れであればリスク特性をほぼ変えずにパフォーマンスの改善が期待できるとされています。

少量の組み入れでも、ポートフォリオ全体のリスク調整後リターンが向上する可能性がある点はビットコインならではの特性といえるでしょう。

ビットコインをポートフォリオに加えるデメリット

メリットがある一方で、ビットコインには把握しておくべき特性もあります。

保有比率を決める前に、リスク面もあわせて確認しておきましょう

価格変動が大きくポートフォリオ全体のリスク寄与が高まる

ビットコインは価格変動が大きく、保有比率が高まるほどポートフォリオ全体に与える影響も大きくなります。

例えば組み入れ比率が10%の場合、ポートフォリオ全体のリスクの半分がビットコイン由来になります

比率が低くても、リスクへの影響は想像以上に大きい点は把握しておきましょう。

ただし、価格変動は下落方向だけでなく上昇方向にも働きます。

ボラティリティの高さはリターンの上昇にも繋がるため、どの程度の変動に耐えられるかを把握した上で保有比率を決めることが重要です。

2025年11月の暴落時、ガチホしてたので取得価額が高かった分がマイナスになったことがあります...!

リスクオフ局面では他のリスク資産と連動して下落することがある

平時はほかの資産との相関が低いビットコインですが、市場全体が急落する局面では話が変わります。

株式市場が大きく下落するような「リスクオフ」の状況では、投資家が手元の現金を確保しようとあらゆる資産を売却する動きが活発になります。

ビットコインも例外ではなく、過去には株式など他のリスク資産と一時的に連動して下落した局面が何度かありました。

メリットの章で触れた「相関の低さ」は、あくまで平常時の特性です。

市場が混乱している局面では、分散効果が一時的に薄れる点も頭に入れておきましょう

具体例で見る3STEP | ビットコインの保有比率の決め方

ビットコインの適切な保有割合に、万人に共通する正解はありません。

ここでは以下のペルソナを例に、具体的なステップを見ていきましょう。

STEP1 生活防衛資金を除いた投資可能額を確認する

まず、投資に回せる金額を確認します。

生活防衛資金とは、急な出費や収入減少に備えるための現金で、手取り月収の3〜6ヶ月分が目安です

手取り28万円であれば84〜168万円が目安となります。

今回のケースだと、預貯金90万円はこの範囲に収まっており、生活防衛資金はほぼ確保できている状態といえるでしょう。

次に毎月の余剰資金を確認します。

手取り28万円から生活費19万円とNISA積立2万円を差し引くと、約7万円の余剰資金が使えることが分かります。

STEP2 余剰資金のうちビットコインへの配分比率を決める

ビットコインへの配分比率に絶対的な正解はありません。

しかし、複数の金融機関が発表しているデータは参考になります。

例えば、ブラックロックは1〜2%、大和総研は2%程度を目安として公表しました。

ビットバンクの分析では、5%の組み入れでリターンの改善が確認できたとされています。

35歳独身で生活防衛資金も確保できている状況であれば、もう少しリスクを取っても問題ないでしょう。

自分のリスク許容度に合わせて、ビットコインへの配分額を検討してください

ちなみに筆者の場合、ビットコインの割合は約10%です!

STEP3 ノーセルリバランスで少しずつ比率を積み上げる

ノーセルリバランスとは、既存の資産を売却せずに買い足すことで、保有比率を高める方法です。

このケースの場合、毎月一定額をビットコインに充てるDCA(ドルコスト平均法)で購入を続けるのがよいでしょう。

価格に関わらず一定額を買い続けることで、高値掴みのリスクを抑えやすくなるからです

目標比率に達するまで毎月購入を継続し、比率が整ったら購入額を調整しながらバランスを維持します。

既存の資産を売却しないため、売却益への課税も発生しません。

ビットコインのポートフォリオに関するよくある質問

ビットコインのポートフォリオに関して、よく寄せられる疑問をまとめました

・NISAとビットコイン投資はどう併用すればよいか

・ポートフォリオを組んだ後はどう管理すればよいか

・少額からでもビットコインをポートフォリオに加える意味はあるか

早速見ていきましょう。

NISAとビットコイン投資はどう併用すればよいか

NISAとビットコイン投資は併用して問題ありません

NISAは株式や投資信託を中心に運用する制度です。

ビットコインはこれらと値動きが異なるため、組み合わせることでポートフォリオ全体の分散効果が高まります。

NISAは税制優遇の恩恵が大きいので、まだ利用してない方は活用を検討してみてはいかがでしょうか。

私もNisaとビットコインの両方で投資をしています!

ポートフォリオを組んだ後はどう管理すればよいか

ポートフォリオは一度組んだら終わりではなく、定期的な見直しが必要です。

ビットコインはボラティリティが高いため、価格が動くたびに当初設定した比率が変化します。

気づかないうちに比率が大きく上下している可能性があるため、定期的に確認しておくことが大切です

比率が大きくずれていた場合は、リバランスで元の配分に戻すようにしましょう。

少額からでもビットコインをポートフォリオに加える意味はあるか

少額からでも効果は見込めます。

本記事で紹介した通り、1〜2%程度の組み入れでもシャープレシオの改善が期待できるからです。

資産全体のリターン効率を高める観点では、少額であっても加える価値があるといえるでしょう

毎月の余剰資金からドルコスト平均法で少しずつ積み上げていくことで、無理なく比率を高めていけます。

まとめ|ビットコインのポートフォリオ割合は自分のリスク許容度に合わせて考えよう

ビットコインは株式や債券との相関が低く、少量の組み入れでもシャープレシオの改善が期待できる資産です。

一方でボラティリティが高く、組み入れ比率が高まるほどポートフォリオ全体へのリスク寄与も大きくなります。

保有割合に正解はありません。まず生活防衛資金を確保した上で毎月の余剰資金を把握し、自分のリスク許容度に合わせて配分比率を決めることが大切です。

割合は一度決めたら終わりではなく、定期的に見直しながら自分の状況に合った比率を維持していきましょう。

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